「家の中なら日焼けしないから紫外線対策は必要ないかな」
「外出しないから日焼け止めは肌に負担だし…」
と感じている方も多いかと思いますが、実は紫外線は入ってきているのはご存じですか?
おうち時間が増えた、リモートワークなどで室内にいることが増えた方など多いかと思います。
家の中で一日過ごすからとすっぴんで過ごす方、日焼け止めを塗らない方も中にはいるかもしれません。
家の中でも紫外線対策をしないでおくと、残念ながら結果的にシミやしわの原因になるのです。
そこで、なぜ家の中でも日焼け止めが必要なのか、室内での紫外線対策、肌に優しい日焼け止め、見落としがちなポイントなど徹底調査しました!
家の中・室内で日焼け止めは必要ないしいらない?一日中室内にいる場合も日焼け止めは必要?
「家の中なら、日焼けなんてしないから日焼け止めは必要ないしいらないでしょ?」
「今日はお出かけしないし、メイクも面倒だしすっぴんでいたい!」
「余分なものを肌につけない方が肌に優しいでしょ?」など思う方もいるでしょう。
ですが、残念ながらすべてNGです!
実は、家の中にも紫外線は入ってきているのです。
日差しが差し込む場所はもちろん、光が反射して室内の奥まで入っているのです!
では、紫外線についてご説明しますね。
紫外線には3つタイプがありますが、肌に悪影響なものは以下の2つです。
①UV―A(紫外線A波)
波長が長く紫外線の90%を占めるもので、家や車の中、窓ガラスやレースカーテンも簡単に通過しているのです!
UV-Aは肌の表面を突き進み真皮にまで到達し、肌内部のコラーゲン繊維や細胞にダメージを与える危険度の高いものです!
つまり、肌の弾力や肌本来の持つエネルギーを失わせてシワやたるみ、毛穴開きの原因となります。
②②UV―B(紫外線B波)
肌が赤くなったり、炎症を起こさせるいわゆる「日焼け」の原因となるのがUV-Bです。
日に当たっていると肌がジリジリする感覚ありますよね?
あれはUV-Bの波長を感じているのです。
お分かりのように長くUV-Bを浴びれば、炎症や水膨れ、皮めくれなどの肌トラブルを起こし、結果的にシミやそばかすなどの原因になります。
波長は短いので室内まではほぼ届いていませんが、UV-Aはしっかり家の中まで入っている為日焼け止め対策は必要なのです。
紫外線は目視できませんが、UV-Bは実際に肌で感じやすいのでイメージできるかと思います。
では、UV-Aが実際に室内に入っているのを確認するとしたら?
エアコンやリモコン、扇風機などが黄色っぽく変色していることがありますよね?あれが、UV-Aの仕業なのです!
直接日を浴びていなくても、壁や天井、部屋にある物に反射して家の中にしっかり入りこんでいるのです。
他にも実は見落としがちなことを2つお伝えしますね。
1つ目は、手や唇、髪の毛の紫外線対策です。
手はよく洗うのでこまめな塗りなおしが必要となります。
唇はUV効果のあるリップクリームでも大丈夫ですので、日焼けや乾燥対策をしましょう。
髪の毛はスプレータイプがおすすめです。
どれも必要ない、面倒とは思わずケアしてあげて下さいね!
もう1つは、パソコンやスマートフォン、LEDライトから出ているブルーライトにも注意が必要なのです。
ブルーライトは波長が短く強いエネルギーがあり、目や肌に負担を与えます。
日焼けはしないものの、乾燥や肌荒れの原因にもなります。
必要ないと思われたでしょうが、日焼け止めはブルーライトなどの光からもバリア機能が働き、お肌を守ってくれる優秀アイテムなのです。
もうこれで、室内でも日焼け止めを塗らないという考えはなくなったのではないでしょうか?
家の中・室内用の日焼け止めで肌に優しい物は?SPFはどれくらい?家の中で使う日焼け止めのおすすめはこちら!
では、家の中・室内用の日焼け止めで肌に優しいものはあるのでしょうか?
まず「SPF」や「SPA」など聞いたことがあるかと思います。
紫外線は肌に当たってから日焼けをするまでに個人差はありますが、約20分と言われています。
SPFは日焼けをするまでの時間を遅らせることができる目安の数値で、SPF30の場合だと、20分×30倍=600分(10時間)ということになります。
10時間塗り直す必要ないと思われた方もいるかと思いますが、汗や皮脂、摩擦などで日焼け止めは薄まったり、取れていくため2〜3時間置きに塗りなおすことがおすすめです!
SPFやSPAの数値が高ければ効果的ではあるものの、肌に負担になることもあります。
ですが、最近では肌に優しい日焼け止めも売られています。
・添加物の少ない低刺激タイプ
・オーガニックタイプ
・石鹸でも落ちるタイプ
・保湿効果や美容液効果を備えているタイプ
・お子様にも使えるタイプ
肌に優しいものを選んでみることや、室内用としてSPAの高いもの、屋外用としてSPFの高いものなど使い分けもいいですね!
ここで、日焼け止めの注意点があります。
開封して1年ほど経過しているものは要注意です!(未開封の物は3年までとなります)
一般的な日焼け止めは油分が多く含まれているので酸化や空気に触れ雑菌の繁殖していることがあります。
他にも、
・中身が分離している
・変なにおいがする
・変色している
など、異変を感じる時は使用しないでくださいね!
家の中は日焼け止めかつ遮光カーテンが良い?
100%の紫外線カットは難しいですが、日光を完全に通してしまうものよりは、遮光カーテンを使うことも対策になります。
1級〜3級と遮光率は大きく違いはありますが、すべて90%以上の紫外線カット率があるそうです。
日焼け止めを毎日塗るのが面倒であったり、肌に優しいタイプでも肌に合わない場合などは遮光カーテンで対策しても良いでしょう。
部屋が暗くなるのが気になる方やカーテンのデザインの好みがあるので必要ない方は、UVカット機能のあるレースカーテンで対策をすることもできます!
他にも、対策として
UVカット効果のある衣類を着用
長袖、長ズボンの着用
UVカット効果を上げる衣類洗剤を使用する
などもおすすめですよ。
家の中で日焼け止めを使いたい!ニキビが出来にくいものは?
日焼け止めは、大きく分けて6種類あります。
クリームタイプ
ミルクタイプ
ローションタイプ
ジェルタイプ
スプレータイプ
パウダータイプ
用途や好みに合わせてチョイスすると良いですよ!
紫外線対策を怠ると、肌トラブルの1つとしてニキビができることも…。
次の流れでニキビをできやすくさせたり、悪化させてしまうこともあります。
1.毛穴のつまりを起こす…日を浴びることで、ターンオーバーが乱れ毛穴が詰まりやすくなります。
2.過剰な皮脂が出る…毛穴が詰まり皮脂分泌が増え、酸化された過酸化脂質が炎症を起こします。
3.アクネ菌の増殖でニキビに繋がる…炎症やアクネ菌が生成するポルフィリンから活性酵素が発生し、ニキビが発生しやすくなります。
また、ニキビ対策としてはジェルやローションなど油分が少なめなもの、軽いつけ心地で肌に優しいもの、石鹸などで落としやすいものなどがおすすめですよ。
また、これらの表記があればニキビができにくい日焼け止めですのでチェックしてみて下さいね!
・紫外線吸収剤不使用
・ノンコメドジェニックテスト済み
・パッチテスト済み
・無香料
・低刺激性
室内で使うものは、同様に石鹸で落としやすいものや低刺激なものが肌に優しいですが、
屋外での日焼け止めは、油分が多い為クレンジング剤で落とした後に洗顔やボディソープなどで洗い流してくださいね。
しっかり洗い流さないと肌トラブルの原因になるので注意が必要です。
・水をはじく
・膜っぽさを感じる
・ぬるつきがある
・日焼け止めのにおいがする
これらがある場合はまだ皮膚に日焼け止めが残っていることになるのでしっかり洗い流してくださいね!
その分、肌は乾燥しやすくなるので、洗ったあとはしっかり保湿ケアも忘れずにしてくださいね。
家の中の日焼け止めは冬も必要?
では、家の中の日焼け止めは冬も必要なのでしょうか?
結論から言いますと、冬でも家の中の日焼け止めは必要です。
なぜなら、紫外線は1年中降り注いでいるからです。
4月~9月頃の春夏あたりは紫外線が特に強めになり対策をしている方も多いですが、10月〜3月の秋冬、曇りの日などは必要ないと思っている人もいます。
実は、寒い雪の日もしっかり日焼け止め対策が必要です。
アスファルトからの日の反射率は10〜20%あると言われていますが、雪の反射率は80〜90%もあるのです!
そのため日差しと雪からの反射両方から紫外線を浴びることになります。
冬の紫外線対策の目安としては、以下を参考にしてみてください。
・外出時間が長ければ、SPF30 PA+++程
・ウィンタースポーツなどであれば、SPF30 PA+++以上
もちろんSPFが高いものでも問題はありませんが、肌に負担になり乾燥を引き起こしやすい為、夏に使うタイプほどではなく、肌に優しいものでもいいでしょう。
保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなど)が配合されているものがおすすめです!
また、冬は夏と比較すると紫外線量が減って汗もかきにくいため、日焼け止めを塗り直す間隔は2〜3時間よりも少し長くしてもいいでしょう。
日焼け止めは必要ないと油断しがちな室内や冬場の紫外線対策ですが、とても大切であることがお分かりいただけたでしょうか?
肌に優しいタイプ、しっかり対策タイプなど肌質や用途に合わせて日焼け止めを使い分けて、日焼け、シミやしわの予防対策をすることで後々後悔しなくて済むかと思います。